1歳1ヶ月を迎えると、よちよち歩きがますます板についてきます。
両腕を肩の高さに上げてバランスをとりながらヨチヨチと歩く姿は、この時期ならではの愛らしさです。
転んでは立ち上がり、また挑戦する——その繰り返しの中で、足腰と脳が同時に鍛えられています。
この記事では、子ども教育福祉を専攻した専門家の視点から、1歳1ヶ月(生後13ヶ月)の発達の目安と、この時期に合った関わり方をわかりやすく解説します。
前の月の発達についてはこちら → 生後12ヶ月(1歳)の発達・遊び方まとめ

この記事に記載している発達の目安はあくまで参考値です。1歳以降は発達の個人差がさらに広がります。気になることがあれば、かかりつけの小児科や1歳半健診のタイミングで専門家にご相談ください。
1歳1ヶ月の身体的発達の目安

1歳1ヶ月は、一人歩きが始まったばかりの子と、すでに安定して歩ける子が混在する時期です。
歩行のスタイルは「ハイガード歩行」と呼ばれる両腕を高く上げた不安定な姿勢から、徐々に腕が下がり重心が安定していく過程をたどります。
まだ歩いていない子でも、つかまり立ちやつたい歩きが安定していれば、発達は着実に進んでいます。
身長・体重の標準値
| 項目 | 男の子 | 女の子 |
|---|---|---|
| 身長の目安 | 約71.6〜81.1cm | 約70.3〜80.0cm |
| 体重の目安 | 約7.9〜11.4kg | 約7.5〜11.0kg |
| 特記事項 | 1歳0〜5ヶ月の標準値の範囲内。月ごとの増加は約100〜200g程度 | |

1歳以降は体重の増加より身長の伸びが目立つようになります。「体重が増えていない」と感じる場合も、食欲があり機嫌よく動き回っているなら成長は順調です。成長曲線のカーブに沿って伸びているかどうかを定期的に確認するようにしましょう。
1歳1ヶ月でできること
1歳1ヶ月の言葉・認知の発達

1歳1ヶ月は、「話せる言葉」より「わかる言葉」が先行して急増する時期です。
語彙爆発は一般的に1歳半前後に起こりますが、その爆発を生み出すのはこの時期の毎日の語りかけと読み聞かせの積み重ねです。
受容言語と表出言語の差が最も開く時期
言語発達には「理解できる言葉(受容言語)」と「話せる言葉(表出言語)」の2種類があります。
1歳1ヶ月頃は、理解できる言葉の数が話せる言葉の数を大きく上回り、その差が最も開く時期のひとつです。
「まだあまり話さないな」と感じても、「ごはんだよ」「靴下はくよ」「ワンワンだね」といった声かけに対してしっかり反応しているなら、言語発達は確実に進んでいます。
1歳台の言語発達において特に重要とされているのが、指差しを通じた「共同注意」の質です。
赤ちゃんが指差す→大人が同じものを見て言葉をかける→赤ちゃんが言葉と物を結びつける
というサイクルが毎日繰り返されることで、語彙のネットワークが着実に構築されていきます(参考:まま・のこ:1歳1ヶ月の成長と発達)。

「言葉のシャワー」という表現がありますが、ただたくさん話しかければいいわけではありません。大切なのは「子どもが今注目しているものに言葉をつける」こと。子どもの視線の先・指差しの先に合わせて言葉を添える「応答的なやりとり」が、語彙習得の最も確実な方法です。
因果関係の理解と探索の深化
「ボタンを押すと音が出る」「積み木を積むと崩れる」「引っ張ると手元に来る」といった因果関係の理解がより精緻になります。
同じ行為を何度も繰り返して確かめる「繰り返し遊び」は、この時期の因果関係学習の中心的な活動です。
大人には単調に見えますが、赤ちゃんにとっては脳の「仮説と検証」を繰り返している高度な認知活動であり、科学的思考力の原点ともいえます。
自我の本格的な確立
「自分でやりたい」「自分のものだ」という自我意識が明確になってきます。
おもちゃを取られると怒る・自分でスプーンを持ちたがる・「いやだ」と体をそらす
——これらはすべて自我発達の健全なサインです。
1歳半以降のイヤイヤ期の予備段階として、感情と意志の発達が加速しています。
1歳1ヶ月の食事の進め方

1歳を過ぎると離乳食は「完了期(パクパク期)」に入ります。
1歳1ヶ月は、食事のリズムをさらに定着させながら食べられる食材・食感・料理のバリエーションを広げていく段階です。
この時期の食事の目安

この時期の食べムラは発達の自然な一部です。「さっきまでよく食べていたのに急に食べなくなった」という変化も珍しくありません。食べることへの強制や焦りは食事への苦手意識につながることがあるため、「食卓は楽しいところ」という経験を積み重ねることを第一に考えてください。
1歳1ヶ月の赤ちゃんとの遊び方

よちよち歩き・指先の操作・言葉の理解・見立て遊びと、発達のあらゆる側面が同時進行で伸びるこの時期は、
「体を動かす楽しさ」「自分でやり遂げる達成感」「言葉でつながる喜び」
の3つを軸にした遊びが特に効果的です。
1. 歩くことを楽しむ外遊び
よちよち歩きが始まったら、できるだけ広いスペースでたくさん歩かせてあげましょう。
公園の芝生・砂場・緩やかな傾斜など、異なる地面を歩く経験がバランス感覚と足腰の発達を一層促します。
転倒しても「大丈夫だよ、上手に立てたね」と声をかけながら見守り、自分で立ち上がる力を育てましょう。
手押し車を使った室内歩行練習もこの時期に喜ばれます。
2. 指先を使う遊び
積み木を積む・容器に物を入れる・シンプルな形はめパズルに挑戦する・絵本のページをめくるといった指先の精密な操作遊びを積極的に取り入れましょう。
集中して取り組んでいる時間を邪魔せず、「できた!」の瞬間を一緒に喜ぶことで達成感と次への挑戦意欲が育まれます。
3. 言葉のやりとりを豊かにする遊び
絵本を読みながら「ワンワンはどこ?」「赤いのはどれ?」と問いかけて応答の指差しを引き出す
・外で見たものをリアルタイムで言語化する
・子どもが発した音を繰り返して返す「おうむ返し遊び」
——これらが1歳半の語彙爆発への最良の準備になります。
テレビや動画より、大人の生きた声によるやりとりが語彙習得に圧倒的に有効です。
4. まねっこ・見立て遊び
大人が積み木を車に見立てて「ブーブー、走れ走れ」と動かすのを見せる・電話のふりをして「もしもし?」と耳に当てる
——これらを繰り返し見せると、子どもが自分でも試し始めます。
見立て遊びは想像力・言語・社会性の土台を同時に育てる非常に重要な活動で、この時期からしっかり取り組むことが1歳半以降のごっこ遊びの豊かさにつながります。
5. 読み聞かせ・言葉の蓄積
語彙爆発の直前期にあたるこの時期は、読み聞かせの継続が特に重要です。
絵と言葉が明確に対応した絵本・日常の場面を描いた生活絵本・繰り返しフレーズがある絵本が特におすすめ。
ページをゆっくりめくりながら問いかけ、子どもの反応を待ちながら応じるインタラクティブな読み方が語彙理解を最も深めます。
1歳向けのおすすめ絵本は1歳におすすめの絵本まとめをご覧ください。

1歳1ヶ月頃は、転ぶたびに「大丈夫?」と急いで抱き上げるより、少し見守って「自分で立てるかな?」と待つことが重要になってきます。転倒を自分でリカバリーする体験が、歩行の安定と「自分でできる」という自己効力感の両方を育てます。怪我をしそうなときは当然すぐ助けますが、基本は「見守りながら待つ」スタンスがこの時期のサポートの基本です。
1歳1ヶ月におすすめのアイテム・情報

よちよち歩き・言葉の蓄積・見立て遊びと、1歳1ヶ月は発達に合ったアイテム選びが遊びの質をぐっと高める時期です。
通信教育教材の検討を
1歳1ヶ月は、語りかけや読み聞かせとともに、月齢に合った教材の刺激が発達をさらに豊かに後押しする時期です。
幼児ポピーは紙テキスト中心のコスパに優れた教材で、1歳向けの「ももちゃん」コースでは言語・知育・生活習慣をバランスよくカバーしています。
天神はモンテッソーリ教育をベースにした買い切り型のタブレット教材で、発達段階に合わせて問題の難易度が自動調整されます。
0〜1歳向け教材を比較したい方は0歳・1歳の通信教育比較まとめをご覧ください。
英語絵本の定期便
言語習得の最感受性期にあるこの時期、日本語と並行して英語の音とリズムに継続的に触れることが長期的な英語力の土台を作ります。
Baby English Labo(BEL)は0〜2歳向けの英語絵本定期便で、毎月年齢に合った英語絵本が届く設計になっています。
英語が苦手なパパ・ママでも読み聞かせを楽しめる工夫が充実しており、「早期英語教育に興味はあるけど何から始めればいいかわからない」という方の最初の一歩として取り入れやすいサービスです。
知育玩具サブスク
よちよち歩き・指先操作・見立て遊びと、1歳1ヶ月で楽しめるおもちゃのジャンルは急速に広がります。
毎月の発達に合わせておもちゃを入れ替えられる知育玩具サブスクは、この時期の発達サポートに特に有効です。
詳しくはおもちゃサブスク比較まとめをご覧ください。
1歳1ヶ月におすすめの絵本

語彙爆発の直前期にあるこの時期は、「言葉と絵が1対1で対応した絵本」「日常の場面を描いた生活絵本」「繰り返しフレーズがある絵本」が特におすすめです。
子どもが指差しで反応しやすいシンプルな構成の絵本から始め、興味を持ったページで止まってじっくりやりとりする読み方が語彙理解を深めます。
1歳向けのおすすめ絵本は1歳におすすめの絵本まとめでまとめて紹介しています。
次の月齢の発達が気になる方は → 生後14ヶ月(1歳2ヶ月)の発達・遊び方まとめ
よくある質問

1歳1ヶ月でまだ歩いていません。いつまでに歩かないといけませんか?
一人歩きの平均的な開始時期は生後11〜13ヶ月ですが、1歳半(18ヶ月)頃までに歩き始める子も正常な範囲内です。
つかまり立ちやつたい歩きが安定しているなら、歩行の準備は着実に進んでいます。
1歳半健診でも評価されますので、気になる場合はかかりつけの小児科に相談してみてください。
個人差があります。
1歳1ヶ月で言葉がまったく出ません。大丈夫ですか?
名前を呼ばれると振り向く・指差しへの反応がある・「ちょうだい」で物を差し出せるなど、言葉を理解している様子があれば発達は進んでいます。
初語の出現は生後10ヶ月〜1歳半頃と個人差が大きく、1歳1ヶ月でまだ話せなくても珍しくありません。
1歳半健診で総合的に評価してもらいましょう。気になる場合は早めに小児科に相談することをおすすめします。
食べムラがひどくて心配です。どう対応すればいいですか?
1歳頃から食べムラが出やすくなるのはよくあることです。
食欲の波は活動量・体調・気分によって変わります。毎食完食を求めず、食卓を楽しい場所にすることを優先してください。
食事への強制は食べることへの苦手意識につながる場合があります。
体重が成長曲線のカーブに沿って増えていれば、一時的な食べムラは様子を見て大丈夫です。
転んでも自分で立ち上がれません。助けるべきですか?
怪我をしていない場合は、少し待って自分で立ち上がるのを見守ってみてください。
転倒から自力で立ち上がる体験が、バランス感覚の発達と「自分でできる」という自己効力感の両方を育てます。
泣いていても「大丈夫だよ、立てるよ」と声をかけながら見守ることが、この時期のサポートの基本です。
見立て遊びが始まっているか確認する方法はありますか?
積み木やブロックを車に見立てて「ブーブー」と走らせる・コップを耳に当ててもしもしをする・ぬいぐるみに食べ物を食べさせるふりをする
——これらの行動が見られたら見立て遊びの始まりです。
まだ見られない場合は、大人が繰り返し「ふり遊び」を見せてあげることで自然に引き出せます。1歳半頃までに出てくることが多いです。
まとめ:1歳1ヶ月は「歩く」「話す」「想像する」が同時に動き出す時期

1歳1ヶ月は、よちよち歩き・言葉の蓄積・見立て遊びの芽生えと、「動く力」「話す力」「想像する力」が同時に伸び始める時期です。
話せる言葉はまだ少なくても、毎日のやりとりと遊びが確実に脳の土台を作っています。
この時期の「待って見守る」姿勢と「一緒に楽しむ」関わりが、1歳半以降の語彙爆発と探索の爆発を支えます。

よちよち歩く姿、転んで泣いてまた立ち上がる姿——この時期の何気ない一場面が、後から振り返ると最もかけがえのい思い出になります。発達の数字やチェックリストより、「今日この子はどんな表情をしていたか」を大切にしてください。
次の月齢が気になる方はこちら → 生後14ヶ月(1歳2ヶ月)の発達・遊び方まとめ