1歳2ヶ月を迎えると、一人歩きがぐっと安定してきます。
ハイガード(両腕を高く上げた姿勢)からミドルガード(腕が自然に下がる姿勢)へと移行し、歩くスピードと方向転換の器用さが目に見えて増してきます。
行動範囲が広がる分、好奇心と探索欲が一気に爆発する時期でもあります。
この記事では、子ども教育福祉を専攻した専門家の視点から、1歳2ヶ月(生後14ヶ月)の発達の目安と、この時期に合った関わり方をわかりやすく解説します。
前の月の発達についてはこちら → 生後13ヶ月(1歳1ヶ月)の発達・遊び方まとめ

この記事に記載している発達の目安はあくまで参考値です。1歳以降は発達の個人差がさらに広がります。気になることがあれば、かかりつけの小児科や1歳半健診のタイミングで専門家にご相談ください。
1歳2ヶ月の身体的発達の目安

1歳2ヶ月は、歩行が「よちよち」から「しっかり」へと移行していく過程にあります。
小児科的な観点では、1歳2〜3ヶ月(生後14〜15ヶ月)頃に両腕がミドルガード(腕が中間の高さまで下がった状態)に移行し始め、歩行バランスが一段と安定するとされています
(参考:小児科オンラインジャーナル:はじめての歩行)。
身長・体重の標準値
| 項目 | 男の子 | 女の子 |
|---|---|---|
| 身長の目安 | 約71.6〜81.1cm | 約70.3〜80.0cm |
| 体重の目安 | 約8.0〜11.5kg | 約7.5〜11.0kg |
| 特記事項 | 1歳0〜5ヶ月の標準値の範囲内。月ごとの増加は約100〜200g程度 | |

歩き回るようになると消費カロリーが増え、体重の増加がさらに緩やかになることがあります。食欲にムラが出てきても、活発に動き回っているなら心配しすぎないようにしましょう。成長曲線のカーブに沿って伸びているかどうかを確認するのが最も大切です。
1歳2ヶ月でできること
1歳2ヶ月の言葉・認知の発達

1歳2ヶ月は、話せる言葉の数はまだ少なくても、「わかる言葉」が急速に増えていく時期です。
語彙爆発は一般的に1歳半前後に起こりますが、その爆発の大きさは今この時期の「言葉の蓄積量」に直結しています。
2ステップ指示の理解が始まる
「絵本を取って、ここに持ってきて」「靴下を脱いで、カゴに入れて」など、2つの動作を含む指示を理解できる子が出てきます。
これは単語の理解から「文脈の中での言葉の意味理解」へと発達が進んでいることを示す重要なサインです。
日常の動作を言語化しながら一緒に行う習慣が、この発達を自然に促します。

「言葉が遅い」と感じるときは、話せる言葉の数より「理解できているかどうか」に注目してください。名前を呼ばれて振り向く・指差しへの反応がある・簡単な指示に応じられるといった様子があれば、言語発達は順調に進んでいます。1歳半健診でまとめて評価してもらいましょう。
探索と記憶の発達
行動範囲が広がるにつれ、「あそこに何があったか」を記憶して目的を持って向かう行動が増えます。
おやつをしまった場所を覚えていて引き出しを開けようとする・昨日遊んだおもちゃの場所を覚えているといった行動がその表れです。
この記憶と探索の組み合わせが、問題解決能力の土台を作っています。
感情表現の豊かさ
嬉しい・楽しい・嫌だ・悲しいといった感情の表現が一層豊かになります。
思い通りにならないと床に寝転んで泣く・大好きなものを見ると駆け寄って抱きつくといった全身を使った感情表現はこの時期に特徴的です。
感情に名前をつけて「嬉しかったんだね」「嫌だったね」と言語化することが、感情コントロール能力の長期的な発達を支えます。
1歳2ヶ月の食事の進め方

1歳2ヶ月は離乳食完了期(パクパク期)が定着してくる時期になります。
食材のバリエーションをさらに広げながら、家族と同じ食卓で食事を楽しむリズムを根づかせていく段階です。
この時期の食事のポイント

スプーンを使いたがる姿は、食の自立に向かう大切なサインです。上手に使えなくてこぼしても、その過程こそが手先と自立心の発達につながっています。汚れる前提でエプロンとシートを用意して、思い切り挑戦させてあげてください。
1歳2ヶ月の子どもとの遊び方

歩行の安定・言葉の蓄積・見立て遊びの充実と、1歳2ヶ月は遊びの質が急速に豊かになる時期です。
「自分で動く楽しさ」「試行錯誤する達成感」「言葉でつながる喜び」
を軸にした関わりが、この時期の発達を最も効果的に後押しします。
1. 歩行を活かした探索遊び
歩けるようになった子どもは、公園・室内・廊下など様々な場所を探索したくてたまりません。
「あそこまで歩いてみよう」「石を拾いに行こう」など、目的地を作った短距離の歩行遊びが歩行の安定と好奇心の両方を育てます。
段差や斜面への挑戦も発達を促しますが、転落防止の環境整備は常に忘れずに。
2. 積み木・形はめ・容器遊び
積み木を高く積み上げて崩す・形はめパズルに繰り返し挑戦する・大小の容器を入れ子にする
——これらの遊びが手先の精密な操作と空間認識・問題解決能力を同時に育てます。
できなくて怒り出す場面もありますが、少し待ってから「こうかな?」とヒントを出す程度にとどめ、自力で解決する体験を大切にしてあげてください。
3. 見立て遊び・ごっこ遊びの充実
「ぬいぐるみにご飯を食べさせる」
「積み木を電話に見立ててもしもしする」
「お茶碗にスプーンを入れてかき混ぜる」
——見立て遊びのレパートリーがこの時期に一気に広がります。
大人が積極的に遊びに参加して
「ぬいぐるみちゃんにもどうぞしてあげて」「美味しそうなごはんだね!」
と言葉を添えることで、想像力と語彙が同時に育ちます。
4. 言葉のやりとりを増やす遊び
・「犬はどこ?」「赤いのはどれ?」と問いかける指差し遊び
・子どもが発した言葉をそのまま繰り返すおうむ返し
・絵本のページを一緒に指差しながら言葉を確認するインタラクティブな読み聞かせ
これらが、語彙爆発の土台をさらに豊かにします。
子どもが何かに注目したタイミングで素早く言葉をつける「共同注意への言語化」が最も効果的なアプローチです。
5. 読み聞かせの継続
語彙爆発が近づくこの時期、読み聞かせの継続が特に重要です。
日常の場面を描いた生活絵本・動物や乗り物など子どもが好きなテーマの絵本・繰り返しフレーズがある絵本が特におすすめです。
1歳向けのおすすめ絵本は1歳におすすめの絵本まとめをご覧ください。

この時期の子どもは「自分でやりたい」気持ちが非常に強くなります。手伝いを求められていないのに手を出すと強く拒否されることも。まず「自分でやってみる」時間を十分に確保して、本当に困ったときだけサポートする——この「待つ姿勢」がこの時期の自立心と問題解決力を育てる最大のポイントです。
1歳2ヶ月におすすめのアイテム・情報

歩行の安定・語彙の蓄積・見立て遊びの充実と、1歳2ヶ月は発達に合ったアイテムが遊びと学びをより豊かにする時期です。
通信教育教材を始めるなら今
語彙爆発が近づくこの時期は、月齢に合った教材の刺激が言語と知育の発達を効果的に後押しします。
幼児ポピーは紙テキスト中心でコスパに優れ、1歳向けの「ももちゃん」コースは言語・知育・生活習慣をバランスよくカバーしています。
天神はモンテッソーリ教育ベースの買い切り型タブレット教材で、発達段階に合わせて問題が自動調整される点が特徴です。
タブレット不要派には幼児ポピー、発達に合わせてステップアップしたい層には天神がそれぞれおすすめです。
0〜1歳向け教材の比較は0歳・1歳の通信教育比較まとめをご覧ください。
英語絵本の定期便
語彙が急増するこの時期に英語の音とリズムへの接触を継続することが、長期的な英語力の土台を作ります。
Baby English Labo(BEL)は0〜2歳向けの英語絵本定期便で、毎月年齢に合った英語絵本が届きます。
英語が苦手なパパ・ママでも親子で自然に楽しめる設計になっており、「英語を日常に取り入れたいけど何から始めればいいかわからない」という方の最初の一歩として最適なサービスです。
知育玩具サブスク
積み木・形はめ・見立て遊びのおもちゃなど、1歳2ヶ月に適したおもちゃの種類は急速に変わります。
月齢に合ったおもちゃを毎月入れ替えてくれるサブスクサービスは、この時期の発達サポートに特に有効です。
詳しくはおもちゃサブスク比較まとめをご覧ください。
1歳2ヶ月におすすめの絵本

語彙爆発が近づくこの時期は、「言葉と絵が明確に対応した絵本」「日常生活の場面を描いた生活絵本」「繰り返しフレーズが心地よい絵本」が特におすすめです。
子どもが自分でページをめくりたがる・指差しで絵に反応するといった積極的な参加が見られる絵本を選ぶことで、読み聞かせがより豊かなやりとりの場になります。
1歳向けのおすすめ絵本は1歳におすすめの絵本まとめでまとめて紹介しています。
次の月齢の発達が気になる方は → 生後15ヶ月(1歳3ヶ月)の発達・遊び方まとめ
よくある質問

1歳2ヶ月でまだ言葉が出ません。問題ですか?
名前を呼ばれると振り向く・指差しへの反応がある・簡単な指示を理解しているといった様子があれば、発達は着実に進んでいます。
話せる言葉の数より「わかる言葉の量」がこの時期の重要なサインです。
初語の出現は生後10ヶ月〜1歳半頃と個人差が大きく、1歳2ヶ月でまだ話せない子も多くいます。
1歳半健診でまとめて評価してもらいましょう。
気になる場合は早めにかかりつけ医に相談してください。
階段に登ろうとして危険です。どう対応すればいいですか?
1歳2ヶ月頃は段差や階段への興味が強まり、登ろうとするのは発達の自然な行動です。
完全に禁止するより、安全な低い段差で「登って降りる」練習をする機会を作りながら、危険な場所にはベビーゲートを設置して物理的に対策することが現実的です。
「登る・降りる」の運動自体は体幹と足腰の発達に有益です。
偏食がひどくなってきました。どうすればいいですか?
1歳頃から偏食が始まるのはよくあることです。
好き嫌いが明確になるのは自我の発達の一部でもあります。
・まず調理法を変える(蒸す・混ぜ込む・形を変えるなど)
・少量だけ皿に乗せて見慣れさせる
・好きな食べ物と一緒に出すといった工夫から試してみてください。
無理に食べさせることは食事への苦手意識を強めるため逆効果です。
スプーンを持ちたがりますが、上手に使えません。練習させるべきですか?
1歳2ヶ月でスプーンをうまく使えないのは完全に正常です。
持ちたがること自体が食の自立への意欲の表れなので、その気持ちを尊重してスプーンを持たせてあげましょう。
こぼしても怒らず、汚れる前提で環境を整えることが大切です。
スプーンが安定して使えるようになるのは2歳前後が目安です。
「イヤ」が増えてきました。どう関わればいいですか?
1歳2ヶ月頃から「イヤ」「自分でやりたい」という自己主張が強まるのは自我発達の健全なサインです。
まず「イヤだったんだね」と気持ちを言葉で受け止めることが最初のステップです。
その上で安全に関わること以外はできるだけ「自分でやる」機会を与える姿勢が、この時期の自立心の発達を支えます。
まとめ:1歳2ヶ月は「歩く」「探す」「表現する」がひとつになる時期

1歳2ヶ月は、歩行の安定・言語理解の深まり・見立て遊びの充実・自己主張の明確化と、発達のあらゆる側面がひとつになって「この子らしさ」が際立ってくる時期です。
語彙爆発まであと少し
——この時期の毎日の語りかけ・読み聞かせ・遊びの積み重ねが、1歳半以降の爆発的な成長の土台になっています。

「イヤ!」「自分で!」——この言葉はこれから何百回と聞くことになりますが、それはすべて「この子が自分の力で生きようとしている」証拠です。毎回全部受け入れるのは難しくても、その気持ちを「そうか、自分でやりたかったんだね」と一度受け止めるだけで、子どもの心の安定と自己肯定感は着実に育まれていきます。
次の月齢が気になる方はこちら → 生後15ヶ月(1歳3ヶ月)の発達・遊び方まとめ