0歳から1歳ごろの夜泣きは、赤ちゃんの眠りの浅さ、生活リズム、発達の変化、日中の刺激が重なって起こりやすい悩みです。
毎晩続くと、赤ちゃんだけでなく保護者の体力も削られてしまいます。
夜泣き対策は、赤ちゃんを無理に寝かせる方法ではありません。親子が少しでも安全に休める環境と流れを整えるための工夫です。

夜泣きは「育て方が悪いから起こるもの」ではありません。まずは原因探しで自分を責めすぎず、毎日の流れを少しずつ整えるところから始めます。
夜泣きが起こりやすい理由
赤ちゃんの睡眠は大人より浅く、眠りの途中で目が覚めやすい特徴があります。
寝返り、ハイハイ、つかまり立ちなど新しい発達が進む時期には、日中の刺激が増え、夜に泣いて起きることもあります。
| 原因の例 | 見られやすい様子 | 家庭で確認すること |
|---|---|---|
| 睡眠リズム | 寝る時間が日によって大きく変わる | 起床、昼寝、就寝前の流れを確認する |
| 環境 | 暑い、寒い、明るい、音が気になる | 室温、服、寝具、照明を見直す |
| 空腹・おむつ | 授乳やおむつ替えで落ち着く | 月齢に合う授乳間隔や離乳食の進みを見る |
| 発達の変化 | 寝返りやつかまり立ちが始まった頃に増える | 日中の運動量と刺激を調整する |
| 体調 | 発熱、咳、痛がる様子がある | 普段と違う泣き方や症状を確認する |
睡眠時間の目安も一緒に見る
夜泣き対策では、「夜中に起きるか」だけでなく、1日の睡眠時間と生活リズムも一緒に見ておくと整理しやすくなります。
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、米国睡眠医学会の推奨として、1〜2歳児は11〜14時間、3〜5歳児は10〜13時間の睡眠時間が目安として紹介されています。
| 年齢 | 1日の睡眠時間の目安 | 家庭で見るポイント |
|---|---|---|
| 1〜2歳 | 11〜14時間 | 昼寝を含めた合計で見る |
| 3〜5歳 | 10〜13時間 | 起床時刻と寝る前の流れを整える |
目安より少ない日があっても、すぐに問題と決めつける必要はありません。
ただ、何日も強い寝不足が続く、日中ずっと機嫌が悪い、呼吸やいびきが気になるなどがあれば、健診や小児科で相談しておくと安心です。
家庭で試しやすい夜泣き対策
1. 寝る前の流れを毎日近づける
夜泣き対策で最初に整えたいのは、寝る前の流れです。
お風呂、授乳や水分、絵本、部屋を暗くする、短い声かけをするなど、無理なく続けられる順番を決めます。
毎日完全に同じ時間にできなくても、流れが似ているだけで赤ちゃんには眠りの合図になりやすいです。
2. 夜中は刺激を増やしすぎない
泣いて起きたときは、まず部屋を暗いままにして、短く声をかけます。
大きな声、明るい照明、遊びへの切り替えは、赤ちゃんが完全に目覚めるきっかけになることがあります。
抱っこが必要な場合も、落ち着いたら少しずつ寝床へ戻す流れを作ります。
3. 日中の過ごし方を見直す
昼寝が長すぎる、夕方に強い刺激が多い、外遊びや体を動かす時間が少ない場合、夜の眠りに影響することがあります。
月齢に合わせて、午前中に光を浴びる、昼間に少し体を動かす、夕方以降は静かな遊びにするなどを試します。
受診や相談を考えたいサイン
夜泣きだけでなく、体調の変化がある場合は、睡眠対策より医療相談が優先です。
保護者の休息も夜泣き対策の一部です。交代できる家族、自治体の相談、かかりつけ医を早めに頼ってください。
月齢別に見る夜泣きの考え方
| 時期 | 起こりやすい背景 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 0〜3ヶ月 | 昼夜の区別がまだ弱い | 安全な睡眠環境と授乳・おむつ確認を優先 |
| 4〜6ヶ月 | 寝返りや睡眠リズムの変化 | 寝る前の流れを作り始める |
| 7〜12ヶ月 | 分離不安、運動発達、歯ぐずり | 暗いまま短く安心を伝える |
| 1歳以降 | 生活リズム、日中の刺激、自己主張 | 昼寝と就寝前の過ごし方を見直す |
よくある質問
夜泣きしたらすぐ抱っこしていいですか?
抱っこして大丈夫です。
ただし、毎回強い刺激で完全に起こすより、暗いまま短く安心を伝え、必要なときだけ抱っこする方が続けやすいです。
夜間断乳をすれば必ず夜泣きはなくなりますか?
必ずなくなるとは言えません。
空腹、安心、習慣、体調、発達など複数の理由が重なるため、授乳だけで判断しない方が安全です。
泣かせっぱなしにした方が寝るようになりますか?
家庭の考え方にもよりますが、赤ちゃんと保護者の負担が大きい方法を無理に続ける必要はありません。
安全を確認しながら、親子が続けやすい落ち着かせ方を選びます。
寝かしつけで見直したい環境
夜泣き対策では、何をするかだけでなく、眠る前の環境を毎日ほぼ同じにすることが大切です。
部屋の明るさ、音、服装、寝具、授乳やミルクのタイミングが日によって大きく変わると、赤ちゃんも眠りに入りにくくなります。
| 見直すところ | 目安 |
| 明るさ | 寝る30分前から少し暗めにする |
| 音 | テレビや動画の音を近くで流し続けない |
| 服装 | 汗をかきすぎない、冷えすぎない状態にする |
| 対応 | 泣いた直後に強く遊ばせず、落ち着く関わりにする |
昼寝と夜泣きの関係
昼寝が短すぎると疲れすぎて眠れず、逆に夕方の遅い時間に長く寝ると夜の寝つきが遅くなることがあります。
ただし、0歳から1歳ごろは昼寝のリズムがまだ安定しません。1日単位で正解を探すより、数日単位で「夜に少し楽だった流れ」を見つけるほうが現実的です。
記録するときの見方
- 起床時間
- 昼寝の時間帯と長さ
- 夕方以降の授乳・食事・入浴の時間
- 夜泣きが強かった時間帯
毎日きっちり記録できなくても大丈夫です。夜泣きが強かった日だけ、夕方から寝る前の流れを残すだけでも原因を探しやすくなります。
受診や相談を考えたいとき
夜泣きそのものはよくある悩みですが、発熱、嘔吐、呼吸が苦しそう、いつもと泣き方が違う、体重増加や哺乳に不安がある場合は、家庭内の工夫だけで様子を見すぎないほうが安心です。
また、保護者が眠れない日が続いて限界に近いときも相談してよい状態です。赤ちゃんだけでなく、支える大人の休息も育児の一部です。
寝る前15分の絵本ルーティン
夜泣き対策では、絵本を読めば必ず眠る、という考え方にしすぎないことが大切です。
ただ、寝る前の流れを毎日似た形にすると、赤ちゃんや子どもが「そろそろ眠る時間なんだ」と感じやすくなります。
特に0歳後半から1歳ごろは、暗さ、声のトーン、同じ絵本、同じ言葉が安心材料になりやすい時期です。
| 時間の目安 | すること | ポイント |
| 0〜3分 | 部屋を少し暗くする | テレビや動画は早めに止める |
| 3〜10分 | 短い絵本を1〜2冊読む | 最後まで読ませようとしすぎない |
| 10〜13分 | 同じ言葉で終わる | 「おやすみ」「また明日ね」などを固定する |
| 13〜15分 | 抱っこ・布団・消灯へ移る | ここから遊び直さない |
絵本は夜泣きを直接止める薬ではありません。けれど、親子で同じ流れをくり返すことで、寝る前の見通しを作る助けになります。
月齢別の読み方
- 0〜5ヶ月ごろは、絵を見るより声やリズムを楽しむ時期です。短い音の絵本や、やさしい繰り返しの絵本が向いています。
- 6〜11ヶ月ごろは、絵をじっと見たり、ページを触ったりする姿が増えます。寝る前は刺激が強すぎない絵本を選びます。
- 1歳ごろは、好きなページを何度も見たがることがあります。同じ絵本ばかりでも、安心して楽しめているなら大丈夫です。
- 2歳ごろは、短い会話を入れながら読めます。ただし寝る直前は盛り上げすぎず、声のトーンを落としていきます。
0歳向けの絵本は、0歳におすすめの絵本まとめで探せます。
1歳向けの絵本は、1歳におすすめの絵本まとめも参考にしてください。
読み聞かせ全体の考え方は、絵本の読み聞かせ効果とコツで整理しています。
寝る前に選びやすい絵本
寝る前は、展開が激しすぎる絵本より、音のくり返しや親子のやりとりを楽しめる絵本が使いやすいです。
たとえば、音のリズムを楽しむならもこ もこもこ、親子のふれあいにつなげるならくっついたのような絵本が候補になります。
少し気持ちが揺れやすい時期には、こわくない こわくないのように、安心へ戻る流れのある絵本も選びやすいです。
季節の会話を入れたいときは、はるといえば…のような絵本を、昼間の読み聞かせに回すのもよい使い方です。
8〜9ヶ月ごろに寝つきが乱れるとき
8〜9ヶ月ごろは、後追いや人見知り、昼間の刺激の増え方で、夜の眠りが揺れやすく感じる家庭もあります。
発達全体の目安は、生後8ヶ月の発達・遊び方まとめと生後9ヶ月の発達・遊び方まとめもあわせて確認できます。
教材や遊びを取り入れるなら
日中の遊びや親子の関わりを整えたい場合は、0歳・1歳の通信教育比較も参考になります。
ただし、寝る直前に新しい教材や刺激の強い遊びを入れると、かえって目がさえることもあります。寝る前は、慣れた絵本と短いやりとりに寄せるほうが続けやすいです。
寝かしつけ絵本でよくある質問
寝かしつけ絵本は何歳から使えますか?
0歳から使えます。ただし、低月齢では内容を理解させるより、声やリズムで安心する時間として考えると続けやすいです。
夜泣きしている最中に絵本を読んでもいいですか?
泣きが強いときに無理に読ませる必要はありません。まず抱っこや声かけで落ち着かせ、少し落ち着いてから短く読むくらいで十分です。
同じ絵本ばかり読みたがっても大丈夫ですか?
大丈夫です。同じ絵本は、子どもにとって見通しが持てる安心材料になります。大人が飽きてしまう場合は、寝る前の定番を1冊だけ固定して、昼間に別の絵本を読む形でも構いません。
寝る前の絵本は、眠りを約束する方法ではありません
絵本は親子で気持ちを切り替える時間の一つです。眠れない夜に無理に読み続けなくても大丈夫です。1歳・2歳ごろの本の選び方や短く読むコツは、寝かしつけ絵本の選び方で整理しています。