赤ちゃんが絵本を開くと、話を聞くより先にページをどんどんめくる。強く引っ張って破れそうになると、読み聞かせを続けてよいのか迷いますよね。0歳のころは、ページを動かすことも絵本との大切な関わりです。
その日は最後まで読ませようとせず、「いっしょにめくる時間」に切り替えて大丈夫です。大人が本の背とページを支え、赤ちゃんが触れるところを作ると、破れにくさと楽しさを両立しやすくなります。
強く引く、口に入れようとする、紙が濡れているときは、すぐに本を閉じます。叱るより、別の遊びへ短く切り替える方が次にも絵本を開きやすくなります。
めくりたい日は、最後まで読まなくて大丈夫
赤ちゃんは絵を見たり、ページの感触を確かめたりしながら本に関わります。さいたま市の乳児向け絵本資料でも、かむ・破る・どんどんめくることは乳児期に見られる反応として紹介されています。読む人の声、絵、手の動きのどれかを一緒に楽しめれば十分です。
一見開きだけ読んで、次のページは赤ちゃんと一緒にめくる。ページが進んだら「めくれたね」と短く返す。このくらいの小さなやりとりでも、親子で絵本を開く時間になります。
めくり方を見て、手伝い方を変える
同じページへ戻るときと、紙を強く引くときでは、大人の対応を分けます。
「早くめくる」という一つの見え方だけで、絵本が嫌い・集中力がないとは決められません。安全に持てているかを見たうえで、赤ちゃんが止まったページから関わります。
同じ絵へ戻るなら、その絵を一緒に見る
毎回同じ場所で止まるなら、先頭から読み直さず、そこを開いてみます。大人は絵の中のものを一つ短く言い、次の動きを待ちます。
たとえば乗りものの絵で止まったら「バスだね」と返すだけでも十分です。これは家庭で試す声かけ例で、反応が出ることを保証する方法ではありません。
次々にめくるなら、大人が本を支える
ページの変化を見ているときは、文を途中で止めて一緒にめくります。大人が背表紙を持ち、赤ちゃんの手を無理につかんで動きを教え込まないようにします。
「今のページを読み終えるまで待って」というルールを覚えさせる必要はありません。読み手も疲れてきたら、一見開きで終えてよい時間にします。
紙を引く・湿る・ちぎれるなら、その本は休ませる
引っ張り合いにせず、本を大人の手に戻します。破片や外れた部品がないかを確かめ、状態の悪い本は赤ちゃんの手元から離してください。
自宅の本はメーカーの扱い方を確認し、借りた本は自己判断でテープ補修せず図書館へ相談します。破れの扱いはかじる・破る場面の確認事項にまとめています。
次に読むときの、小さなメモ
「どの絵で止まったか」「本の状態」「終えたときの様子」を一行残すと、次に同じ本を開くか別の本にするか決めやすくなります。読めた冊数の記録ではなく、家庭で試す読み方を選ぶためのメモです。
選び方の起点は年齢と場面で選ぶ読み聞かせガイドへ。
参考:読み聞かせ教室ブレーメン「勝手にページをめくってしまうとき」
めくる遊びから読み聞かせへ戻す目安
赤ちゃんが一瞬でも絵を見る、読んでいる人の顔を見る、手の動きを止めることがあれば、そのページを少しだけ読んでみます。最後まで座って聞くことを目標にせず、その日の短い反応を受け取ります。反応が分かりにくい日の見方は赤ちゃんが絵本に反応しないときの続け方で詳しく紹介しています。
叱らずに終えるための短い声かけ
- 「めくりたいね。いっしょにやろう」
- 「ここまで読んだら、おしまいにしよう」
- 「本はお休み。次はこれにしよう」
長く説明したり、何度も注意したりする必要はありません。短い言葉で終えると、次に絵本を開くときも負担になりにくくなります。
本選びや、かじる・破る心配が強いとき
ページをめくる以外に、口に入れようとする、破れやすさが気になるときは、自宅用に厚いページの本を選び、大人がそばで見守ります。安全面や本の扱いをまとめた赤ちゃんが絵本をかじる・破るときの安全な続け方も確認してください。次に親子で開く一冊を探すなら、0歳におすすめの絵本まとめから選べます。
よくある質問
ページをめくるだけで、読んでいなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。0歳のころは、絵を見る、触る、めくることも本に関わる入口になります。安全を見ながら、短い時間で終えることを大切にします。
図書館の本でも、赤ちゃんにめくらせてよいですか?
借りた本は大人が支え、ページをめくる役を分けると安心です。汚れや破れに気づいたときは自宅で補修せず、借りた図書館へ相談します。
参考情報:さいたま市「赤ちゃんと楽しむ絵本の世界」