赤ちゃんや小さな子に絵本を読んでいると、「ちゃんと聞いているのかな」「途中で閉じてしまうけど意味があるのかな」と迷うことがあります。
でも、読み聞かせは最後まで静かに聞かせることだけが目的ではありません。
声を聞く、絵を見る、ページをめくる、親子で同じものに目を向ける。
その一つひとつが、言葉・安心感・やりとりの土台になっていきます。
この記事では、0歳から3歳ごろまでの読み聞かせの効果と、家庭で続けやすいコツをまとめます。
読み聞かせで育ちやすい力
読み聞かせは、文字を早く覚えるためだけの時間ではありません。
特に乳幼児期は、親の声、絵の変化、ページをめくるリズムを通して、言葉以前のコミュニケーションをたくさん経験します。
年齢別の読み聞かせのコツ
子どもの反応は年齢によって大きく変わります。
同じ絵本でも、0歳では音や色を楽しみ、2歳ごろには言葉のやりとりや真似を楽しむようになります。
| 0歳 | 音の響き、色のはっきりした絵、短いくり返しを楽しむ時期 |
|---|---|
| 1歳 | 指差し、まねっこ、知っているものを見つけることが楽しい時期 |
| 2歳 | 簡単なストーリーや「もう一回」が増えやすい時期 |
| 3歳 | 登場人物の気持ちや、少し長いお話にも関心が出てくる時期 |
0歳は「聞かせる」より「一緒に見る」
0歳の読み聞かせは、最後まで読むことより、声と絵に親しむ時間と考えると続けやすいです。
赤ちゃんがページをたたいたり、口に入れようとしたり、途中で別の方を向いたりしても、興味の出し方として自然な姿です。
0歳向けの絵本を探す場合は、0歳におすすめの絵本まとめも参考になります。
1歳は指差しやまねっこを大切にする
1歳ごろは、絵を見て「わんわん」「ブーブー」と声を出したり、大人の言葉をまねしたりする場面が増えてきます。
本文通りに読めなくても、子どもが見ている絵に合わせて短く言葉を添えるだけで十分です。
言葉の発達が気になるときは、1歳・2歳で言葉が遅い?発達の目安もあわせて確認できます。
2歳・3歳は会話しながら読んでよい
2歳以降は、途中で質問したり、ページを戻したがったり、自分で読んでいるつもりになったりすることがあります。
これは集中していないのではなく、絵本の世界に自分から関わろうとしている姿です。
「どこにいるかな」「これ食べたいね」など、親子の会話をはさみながら読んでも大丈夫です。
読み聞かせは時間より続けやすさを大切にする
読み聞かせは、長くきれいに読むことよりも、親子で本に触れる時間を作ることが大切です。
文部科学省の「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」でも、家庭で読み聞かせをしたり、子どもと一緒に本を読んだり、図書館に出向いたりするなど、子どもが読書に親しむきっかけを作ることが重要とされています。
| 年齢 | 続けやすい目安 | 見たい反応 |
|---|---|---|
| 0歳 | 1〜3分でもよい | 見る、聞く、触ろうとする |
| 1歳 | 短い絵本を1冊 | 指さし、まね、ページをめくる |
| 2〜3歳 | 会話しながら1〜2冊 | 好きな場面をくり返す、質問する |
出典:文部科学省「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」
途中で歩き回ったり、同じページばかり見たがったりしても、失敗ではありません。
その子が反応しやすいページを一緒に楽しむだけでも、絵本に親しむ入口になります。
読み聞かせがうまくいかないときの考え方
毎日きれいに読めなくても、読み聞かせは失敗ではありません。
子どもが歩き回る、ページを飛ばす、同じ本ばかり持ってくる、親の方が眠くなる。
どれも乳幼児期にはよくあることです。
「今日は少しだけ一緒に見られた」で十分です。続けるほど、子どもにとって絵本は安心できる時間になっていきます。
絵本選びで見たいポイント
年齢に合う絵本は、難しさだけで決まるものではありません。
子どもの興味、家庭で読みやすい長さ、くり返し読みたくなるかを見ながら選ぶと、親子ともに続けやすくなります。
絵本そのものを探したい場合は、月齢別の絵本ページや、気になるテーマ別の絵本ページへ内部リンクをつないでいくと探しやすくなります。
よくある質問
読み聞かせは何ヶ月から始めるとよいですか?
生まれてすぐでも、数ヶ月たってからでも大丈夫です。
0歳のうちは内容を理解させるより、声やリズムに触れる時間として取り入れると考えると無理がありません。
同じ絵本ばかり読みたがります。変えた方がよいですか?
同じ絵本をくり返すことは、子どもにとって安心や予測の楽しさにつながります。
飽きるまで同じ本を読んでも問題ありません。余裕がある日に、似たテーマの本を1冊足すくらいで十分です。
読み聞かせ中に歩き回る場合はやめた方がよいですか?
歩き回っていても、声だけ聞いていることがあります。
無理に座らせるより、短く読んで終える、好きなページだけ見る、膝の上ではなく横に座るなど、子どもに合う形を探してみてください。