1歳4ヶ月になり、言っていることは分かっていそうなのに、意味のある言葉はまだ少ない。周りの子の言葉が気になって、心配になることがありますよね。
この時期は、話した言葉の数だけで急いで決めるより、理解しようとする様子、しぐさ、まね、親子のやりとりを場面ごとに見ていくと、今できていることと相談したいことを分けやすくなります。
この記事は診断のためのチェックリストではありません。できる・できないを比べるためではなく、普段の様子を整理し、気になるときに健診や相談先へ伝えやすくするための目安です。
言葉が出ないと感じるとき、まず見たい4つのこと
日常の短い言葉に、どんな反応をするか
「おむつを持ってきて」「靴をはこう」のような、毎日くり返す短い言葉に、目を向ける、体を動かす、嫌だと表情で伝えるなどの反応があるかを見ます。できる日と気分が乗らない日があっても、場面と一緒に眺めます。
しぐさや目線で、してほしいことを伝えようとするか
手を引く、物を持ってくる、見ているものへ顔を向けるなど、言葉以外の伝え方があります。大人が気づいて短く返すと、同じやりとりをもう一度楽しむこともあります。
大人の動きや音をまねる遊びがあるか
拍手、電話のまね、車を走らせる音、歌に合わせた動きなど、まねっこは親子で気持ちを合わせる入口になります。上手に再現できるかより、一緒にやろうとする時間を見ます。
好きなものを大人と分け合おうとするか
散歩で見つけた犬、絵本の乗り物、食事の果物。子どもが見た先を大人も見る、言葉や表情で返す、また子どもが見直す。この往復は、発語の数だけでは見えない大切なやりとりです。
家庭でできる関わりは、答えを待つ時間をつくること
子どもが見たものを、短く言葉にする
子どもが窓の外を見たら「バスが通ったね」、コップを持ったら「お水だね」と、見ていることに短く言葉を添えます。質問を続けたり、言わせ直したりせず、大人が代わりに言葉にして終わっても大丈夫です。
選ぶ場面は一度に二つまでにする
「りんごとバナナ、どっちにする?」のように、生活の中で一つだけ選べる場面を作ります。見つめる、手を伸ばす、首を振るなどの反応を待ってから受け取ります。反応がなければ、選択肢を減らして終えます。
絵本では、子どもの指や目線を追いかける
ページを最後まで読むことより、子どもが開いたページや触った絵に合わせます。「ねこさんだね」と返して、次の反応を少し待ちます。短い絵本を何度も開く方が、親子のやりとりを続けやすいこともあります。絵本の読み聞かせを親子のやりとりにするコツも参考にしてください。
相談するときは、言葉の数だけでなく場面をメモする
心配が続くときは、次の健診を待たずに自治体の子育て相談、保健師、かかりつけ医へ相談して大丈夫です。名前を呼んだときの様子、聞き慣れた言葉への反応、しぐさや目線、気になった場面を短くメモしておくと、相談時に伝えやすくなります。
聞こえ方が気になる、呼びかけへの反応が気になる、できていたやりとりが減ったように感じるなど、言葉以外にも心配が重なる場合も、早めに普段の様子を伝えます。判断を一人で抱え込む必要はありません。
1歳4ヶ月の全体像と、次に読みたい記事
歩く・遊ぶ・食事など、この月齢の全体像は生後16ヶ月(1歳4ヶ月)の発達・遊び方まとめにまとめています。言葉の遅れが心配なときの相談の目安は1歳・2歳で言葉が遅いと感じるときの見方、指さしや目線のやりとりをもう少し見たいときは指さしが少ないときに家庭で見たいことを読んでください。
よくある質問
言葉を理解しているなら、心配しなくてよいですか?
理解しているように見えることは、普段の様子を考える大切な材料の一つです。ただし、心配が続くときは、言葉の数だけで結論を急がず、反応やしぐさも含めて相談先へ伝えます。
言葉を言わせる練習をした方がよいですか?
言い直しや練習を急ぐより、子どもの注目に大人が気づき、短い言葉で返すやりとりを重ねます。負担になる日は、遊びや生活の中の自然なやりとりに戻します。