『がたん ごとん がたん ごとん』は、汽車の音とくり返しを味わいながら、身近なものが次々に乗ってくる絵本です。0歳の赤ちゃんと読むときは、最後まで読めたかよりも、声や絵に目を向けた瞬間を一緒に楽しめたかを大切にすると続けやすくなります。
月齢が小さいうちは、本文をすべて読まなくても構いません。『がたん ごとん』の音だけをゆっくり言う、赤ちゃんが見たページで少し止まる、といった短いやりとりから始めます。
0歳の読み聞かせは、座って最後まで聞く練習ではありません。赤ちゃんの目線・声・手の動きに合わせて、短く終えても大丈夫です。
『がたん ごとん がたん ごとん』は0歳から読める?
始めどきは年齢だけで決める必要はありません。親の声に目を向ける、同じ音で顔つきが変わる、ページの色や形を見つめるといった小さな反応があれば、その日の数ページが親子の時間になります。反応が薄い日は、別の時間にまた開けば十分です。
福音館書店は、この絵本を赤ちゃんになじみのあるものが汽車に乗るお話として紹介しています。赤ちゃんが知っている哺乳びんやくだものを見つけたら、説明を増やしすぎず『乗ったね』と短く返すだけでも、絵と声が結びつきます。
0歳の反応に合わせた、3つの読み方
ねんね期は、音を一つだけ楽しむ
赤ちゃんが横になっているときは、ページを急いでめくらず、『がたん ごとん』をゆっくり一度か二度言ってみます。視線が動いたら、そのページで少し待ちます。こちらを見ない日も、声を聞く時間になれば十分です。
おすわり前後は、見つめたものを短く言葉にする
絵を見つめたり、手を伸ばしたりしたら、その場所に合わせて『りんごだね』『乗ったね』と短く返します。大人が先回りして全部説明するより、赤ちゃんの反応が出る間を少し残すと、その子の好きなページが見えやすくなります。
動きが増えたら、ページを飛ばしても止めない
めくる、閉じる、別の場所へ行く日があっても、絵本が嫌いと決めつけなくて構いません。好きな見開きだけ読んで終える、汽車の音を一緒に言って終えるなど、家庭で負担にならない長さにします。
反応が薄い日は、最後まで読まなくて大丈夫
赤ちゃんの眠さや空腹、周りの音によって、同じ本でも反応は変わります。気が散っている日は『今日はここまで』と本を閉じ、機嫌のよい時間にまた開きます。読了を目標にして無理に続けるより、絵本を安心して触れられるものにしておく方が、次につながりやすくなります。
秋田県の子育て情報では、0歳からの絵本の時間に、ひざの上で音に合わせてゆれる楽しみ方も紹介されています。体を動かす場合は、赤ちゃんの姿勢を安定させ、無理のない小さな動きにとどめます。
通常版とボードブックで迷うときの見方
選ぶ前に、まず家庭での読み方を考えます。大人がそばでページを支えて短い時間に読むなら、通常版でも読み始められます。自分で触りたがる時期や、外出先で開くことが多いなら、厚いページで扱いやすいボードブックも候補になります。
どちらを選んでも、口に入れようとする、強く引っ張るなどがあれば、大人がそばで様子を見ます。丈夫さだけでなく、今の赤ちゃんが手を伸ばしたくなるか、親が気楽に出せるかを基準にすると選びやすいです。
0歳の絵本選びを、ほかの入口から広げる
年齢別に本を探したいときは0歳におすすめの絵本まとめへ。読み聞かせの長さや、途中で閉じる日の考え方は絵本の読み聞かせ効果とコツにまとめています。生後まもない時期の生活や遊びの様子と一緒に見たいときは生後2ヶ月の発達・遊び方まとめも役立ちます。
音や顔の変化を楽しむ本を増やしたいときは『いないいないばあ』の紹介ページ、体を少し動かしながら音を楽しむ本を探すときは『だるまさんが』の紹介ページもあわせて見てみてください。
よくある質問
何ヶ月から読み始めるとよいですか?
決まった月齢を待つ必要はありません。赤ちゃんの機嫌がよい短い時間に開き、声や絵に目を向ける様子があれば、その日の数ページから続けます。
途中で本を閉じてしまいます。読み切らせた方がよいですか?
読み切らせなくても大丈夫です。閉じたところで終えたり、好きなページだけをもう一度見たりして、絵本の時間が負担にならない長さにします。
音に合わせて体をゆらしてもよいですか?
赤ちゃんの姿勢が安定していることを確かめたうえで、ひざの上で小さくリズムを取る程度にします。赤ちゃんの様子を見て、嫌がるときや不安定なときは動きを止め、声だけを楽しみます。
参考情報:福音館書店オンラインストア『がたん ごとん がたん ごとん』、国立国会図書館サーチ(ボードブック書誌)、秋田県「いっしょにねっと。」